わたしの関守は優秀です
こんにちわ。
年内の授業がおわり、そろそろ年末感が漂ってきました。クリスマスイブは補講です。
昨日、ザッピングしてたら某国営放送さんの「恋する百人一首」なる番組をみつけ、見てみました。
ちょうど、卒論で取り上げた枕草子の作者の清少納言だったので、いろいろツッコミながらみてました。そしたら、「清少納言・和泉式部・紫式部・道綱母 あなたはどのタイプ?」なる診断テストがあったのでやってみた。
結果→清少納言
・バツイチ子持ちのキャリアウーマン
・薄毛で美人ではないが見た目にコンプレックスなし
・性格的に明るいニッチモテ女子
・頭の回転が早い知性派
・負けず嫌い
・ウィット、ユーモアに富む
・女子は家庭に入るよりキャリア
ほほう…なる、ほど?いやいやいやわたしバツイチ子持ちキャリアウーマンじゃないし、薄毛じゃない!濃い毛の不美人だよ!!(白目)
しかし、確かにおじさまというニッチからはモテるし、明るい方だとも思うし、ユーモアを意識している。
友達にもやってもらった。それぞれやはりな…と思う結果で、これは侮れねぇと唸りましたね。たった4タイプなのにね笑
さて、清少納言さんはニッチモテで藤原定方や藤原行成、藤原斉信などキラキラしてる公達と仲良くなるわけですが。
わたしは清少納言は数々の公達と仲良くするよりも、心安らぐ一人の男性が欲しかったんじゃないかなぁ、だから藤原棟世なんておじさんと晩年に再婚したのかなぁ、と思います。
夜をこめて 鶏のそらねは はるかとも
世に逢坂の 関はゆるさじ
(函谷関の関守は鶏の声真似で騙せたかもしれないけど、わたしは騙されませんよ?)
可愛げがないといえば可愛げがない。藤原行成が早めに帰ってしまった時の文の返事です。『史記』孟嘗君列伝に出てくる、函谷関を鶏の声真似で通ったことから詠んだもの。
あなたとわたしの関は簡単じゃないわよ?わたし、そんなに軽い女じゃないので。
賢さと、ユーモアと、どこか明るさも感じる。美しさではなく、そこで勝負してきた女の意地の詰まった一句だと思う。