京都で女子大生していた

大学生してみて気付いた京都を紹介します

五月の花

はい。

気づけば時が流れてゆくよ。あっという間に4月22日です。


この間、相方が「初めてデートしたのってこの季節ぐらいだよね」と言い出し、あぁだからこの季節好きなのか、と思ったわけですが。


この季節は緑が美しい。

高瀬川沿いの躑躅鴨川沿いのヤマブキ、大学までの坂の葉桜。そして、初デートの地の宇治の藤。初デートは宇治でした。ゴールデンウィーク。なつかし!平等院の前の藤棚でのんびりしてたの思い出すなぁ。

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子供の頃、ゴールデンウィークには南アルプスの別荘に行くのが定例で、少し残ってる山桜や花桃躑躅芝桜、藤、桐を見るのが好きだった。淡い緑よりも濃い緑が増えてきて、お日様の光を浴びて照り映える。そこに白や紫やピンクが見えて、美しさと生命力を感じる。吹く風もかぐわしい。


岡本かの子の「五月の朝の花」の

 その時、日本の五月の朝の中空には点々、点々、点々、点々。細長いかっちりした薄紫の鈴――桐の花です。お洒落でつつましやかで、おとなしくてお済しで、群っていても実は孤独で、おっとりしていてもなかなか怜悧で。しのびやかにしかもはればれと桐の花。』

という一節をよんで、母が「あなたは桐の花みたいね」と言った。最初は「なにそれ??」と思ってたけど、今はなかなかわたしも桐の花みたいだと思い始め、はればれ。


「今年は躑躅の特別公開に行こうか」と言う相方に、「ねえ、桐もみたいから、軽い山登りもしよう?」と言った。


五月の花は美しい。