京都で女子大生していた

大学生してみて気付いた京都を紹介します

ドラえもんの道具

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
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こんばんわ。

お仕事始まってモラトリアムの真のありがたみがわかったところです。


今回はお題に挑戦して。

わたしにとって青春の一冊、それは『凍りのくじら』(辻村深月)です。

私が辻村さんの本と出会ったのは中2で、はじめて読んだ作品は『子供たちは夜と遊ぶ』でした。これも衝撃だったんですけど、やっぱり理解できない感情の機微があったり、設定が大学生だったから分からなかったり。でも『凍りのくじら』は高1の夏に読み、設定も高校生で、ものすごいのめり込んでいきました。

高校生であること、りほこが本好きのどこか冷めた女の子であること、でも人と本気で繋がりたいと思っていること、不器用なところ。

全てが私と似ている気がして、読み終わったら泣いてしまった。

何度も何度も読み返して、その度に自分の感情が変わっていくことに気づき、「あぁ、本ってすごい」と思わせてくれた作品でした。

当時、学校にいくのがなんとなく嫌で、どこかへ行きたいなぁとばかり考えていた私にとって、この『凍りのくじら』は自分を鼓舞する道具で、自分を守ってくれるお守りでした。スクールバッグにずっと入れてたおかげで、雨に浸水してカビが少し生えるぐらい笑

でもそれも含めて私の『凍りのくじら』なので、いまでもそのカビが生えてる本を持ってます。


社会人になった今、りほこは高校生のまま本の中にいる。それがなんだか懐かしくて、痛々しくて、私の高1の夏がギュッと詰まっている気がして。卒アルなんかよりももっともっと思い出が詰まってます。

『凍りのくじら』これがわたしの青春の一冊です。


題名の意味は、読んでからのお楽しみです…笑