京都で女子大生していた

大学生してみて気付いた京都を紹介します

遅れてやってきたクリスマスプレゼント

こんにちわ。

街のクリスマス色が強くなってきました。そーすると思い出すことがあります。それは2年前のクリスマスイブのことです。


ー2年前ー

当時付き合っていた彼とのクリスマスイブ。1ヶ月前から計画たてて、プレゼント買って、パックして。


いよいよ待ち合わせ。映画館の前でドキドキしてると、黒のチェスターコートを着こなした彼が走ってきて「ごめん、授業長引いた…いこ?」と手をつなぎ、映画館の中へ。私はミルクティー、彼はジンジャーエールだった。

観た映画は確かラブストーリーだったけど、そんなことよりもつないでいた手の温もりとか、ときどき聞こえる咳払いとか、そんなことに集中してた。


出てきたらすっかり夜で、「せっかくやしイルミネーションみよ?」となって街のキラキラを2人で観た。イルミネーションをバッグに「綺麗やなぁー」と感動する彼。一眼レフを構える姿もいつも通り。


そのまま彼の家へ。「部屋着や歯ブラシはそのまま置いてあるし」と照れ臭そうに言う彼に、思わず泣きそうになりながら玄関まで行って。

「ごめんね…?」


永遠に時が止まればいいと、何度も願った。1ヶ月前から計画して、プレゼント買って、パックして。全部全部、彼のためだった。映画の内容を覚えてないくらいに彼に集中してたし、イルミネーションよりも彼を見ていた。それぐらい好きだった。だけど。


「私の部屋着も歯ブラシも、もう部屋にはないんやで?気づいてへんやん…」


彼はビックリした顔で私の顔をみつめた。なんで?と微かに口が動く。

私は苦笑した。

彼の眼差しは、いつからか私を通り越して違う誰かを見ていた。

映画館の隣にいて、彼の香水が変わったことに気づかないほど鈍感じゃない。

読みもしないミステリー小説を、一体誰から借りたの?

今日、私が髪の毛をバッサリ切ったことに、気づいてないのかもしれない。


私じゃない違う人を好きになった。それはもう、聞かなくてもわかる事実だった。私のことを見ていないんだから。

彼は俯きながら、「ごめん…」とだけ言った。


どうやって帰ったのか、ぼんやりしすぎて覚えてない。どれだけ泣いたのかも、わからなかった。


そんなある日。

封筒が届いた。不思議に思ってあけると、驚いて、苦しくなって、泣きながら笑ってしまった。全く、なんてことしてくれるんだ。

入っていたのは、イルミネーションを見上げて少し寂しげに笑う、私の写真だった。

いつの間に撮ったんだ、こんな写真。それでも、一眼レフを構えた彼の見つめる先に私がいたんだということに、胸が苦しくなって、そして、嘘じゃなかったと思った。好きな気持ちは、本物だった。

少し遅れてやっきた、クリスマスプレゼントだった。



とゆうのが、2年前のクリスマスイブのお話しです。まるで嘘みたいだな…まあ、嘘なんですけどね。

はっはっは!嘘でーす!こんな恋愛したことねぇべや!!!

果たして今年はどーなることやら。